山高帽の襲来

画家: ルネ・マグリット René Magritte 
Title: ゴルコンダ Golconda 
製作: 1953年 
収蔵: メニルコレクション蔵



画家: ルネ・マグリット René Magritte 
Title: 脅かされる暗殺者 The Menaced Assassin 
製作: 1926年 
収蔵: ニューヨーク近代美術館(MoMA)蔵




映画『アジャストメント』に見る帽子の役割

『アジャストメント』は、2011年公開のSF恋愛映画。あらすじはこう。人間は「運命調整局」と呼ばれる超自然的な存在によってアジャストメント”調整”されている。世界にとって不都合な現実は、あらかじめ調整者によって修正される運命。人は修正されたことに気づくことはない。ある日、マット・デイモン演じる主人公はダンサーの女性と運命的な出会いをする。しかし、この二人の出会いは予定外のものだったため、通例に従い調整者の手で引き離されてしまう。不思議な感じになんとなく再会できず、お互いを忘れていき月日は流れる。このままふたりは二度と出会わないはずだった...。


恋愛を軸に「運命は変えられるか?」と主人公が運命に抗う、よくある娯楽映画。絶対者である神(的な存在)であっても、愛し合うふたりの仲は引き裂けない的なストーリー。ラストも予想を裏切らない恋愛映画なので、安心して観ていられる。


本作の「調整者」は必ず帽子を被る。ただのファッションではなく、帽子がキーアイテムとなっているからだ。帽子を被ると、街中にある全ての扉・ドアが「どこでもドア」のように別の場所へ移動できる仕組み。ではただの人間でも、帽子を被れば同じように移動できるのか?それは映画を観ていただければ分かる。( ̄ー ̄)ニヤリ



この映画を観てふと思うことがあった。西洋人にとって、「帽子」は何か特別な意味合いを持つのだろうか、ということ。気にしすぎかもしれないけれど、この映画はなんとなく露骨な感じがしたので。「これってあれのメタファーだよ、わかる?」みたいな投げかけをされているような。う~ん、なんだろうか。



ちなみに絵画において、19世紀後半辺りから「印象派」~「エコール・ド・パリ」期の作品にも、シルクハットなどの帽子が頻繁に登場する。でも、美術の場合は特別な意味はないかもしれない。単にその時代のパリに、帽子を被る人が多かっただけなのかも。




『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』 - ルノワール

画家: ピエール=オーギュスト・ルノワール Pierre-Auguste Renoir
Title: ムーラン・ド・ラ・ギャレット The Moulin de la Galette
製作: 1876年
収蔵: オルセー美術館蔵




『オペラ座の仮面舞踏会』 - マネ

画家: エドゥアール・マネ Édouard Manet
Title: オペラ座の仮面舞踏会 Masked Ball at the Opera
製作: 1873年
収蔵: ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵




『オフィスでの肖像』 - ドガ

画家: エドガー・ドガ Edgar Degas
Title: オフィスでの肖像 Un Bureau de coton à la Nouvelle Orléans
製作: 1873年
収蔵: ポー美術館蔵




『ムーラン・ルージュにて』 - ロートレック

画家: アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック Henri de Toulouse-Lautrec
Title: ムーラン・ルージュにて Au Moulin Rouge
製作: 1892年
収蔵: シカゴ美術研究所蔵




『パリの通り、雨』 - カイユボット

画家: ギュスターヴ・カイユボット Gustave Caillebotte
Title: パリの通り、雨 Rue de Paris, temps de pluie
製作: 1877年
収蔵: シカゴ美術研究所蔵


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