進化論の基礎知識(2)遊び人型ブルーギルは得か

※写真はブルーギルではない



前回、進化論の軸となる二人の学説を紹介しました

>>「進化論の基礎知識(1)キリンの首はなぜ長いのか」


早速、その続きと行きたいところですが、

真面目な話ばかりだと息が詰まるので、

少し息抜きを ε-(´∀`*)



遊び人と家庭人どちらが有利?

北アメリカ淡水産のブルーギル

在来種を食い散らかす外来種として日本でも煙たがられている


そのブルーギルのオスには

家庭人と遊び人が存在する


詳しくは、正常型と変異型の2種類に分けられる


正常型は「家庭的なタイプ」でメスの産卵後、ふ化した稚魚を懸命に育てる

※メスは産みっぱなしでどこかへ消える。。。



一方の変異型は「非家庭的なタイプ」の遊び人

ふ化してからたったの2年で生殖能力を持つ

※正常型は成熟までなんと7年もかかる!


当然、遊び人なので巣作りも子育てもしない

ではどうやって自分の子孫を残すのか


「家庭人」が作った巣にメスが産卵するのを岩陰で待つ

そして、メスが産卵したらすかさず巣に近づき、

受精させてしまうのだ


そして、旦那である「家庭人」より早く受精し、立ち去る

哀れな「家庭人」はそれとは知らずに生まれた遊び人型の子どもを育てる


だがこれでは育てる能力のない遊び人ばかりが増えていき

ブルーギルは絶滅してしまうのではないか


しかし、「ゲーム理論」と呼ばれる数学的な手法で

これは説明がつく



ブルーギル社会はナッシュ均衡

一方が増えすぎると他方を選択する力が働き、全体のバランスが取れてくる

このような現象をナッシュ均衡と呼ぶ


ブルーギルの場合、「家庭型」または「遊び人型」どちらにもなれると仮定する

それぞれが自分の子孫をなるべく残そうとしている


多くが家庭型を選ぶとき、遊び人型を選べば有利になる

なぜなら不貞をはたらけるチャンスが増えるから


しかし、逆に遊び人型が多くなると、みなが生まれた稚魚を育てないので、種は衰退に向かう

こうして、ブルーギルの集団が小さくなると、

今度は、まともで家庭的なオスのほうが子孫を残す上で有利になる


振り子のようにバランスを取りながら、

自然と種の保存がなされる


ここが大事なポイントで、

同カテゴリー内で

相対的に有利かという視点を持つこと


見てきたようにどちらを選べば有利かというのは、

他のオスの選択に左右される


例えば、捕食者のライオンと狩られる側のガゼル

ガゼルの取るべき賢い戦略はライオンより早く走ることではない

他のガゼルより少しでも早く走ること


そうすることで、ライオンの魔の手から逃れることができる

そうやって生き残る



夫の10%が妻を寝取られている

「ヒャッハァーー!!ブルーギルって単細胞じゃ~ん!」などと

ブルーギルを笑っている場合ではない


裁判所調査によると、日本の子どもの10%は別の父親の子だそうで


アメリカでは13~20%、ドイツでは9~17%の子どもが父子の血縁関係がない

国際的な血液調査でも大体10%と発表されている



ちなみに、ブルーギル(Bluegill)は全然青くない



HAL ლ(´ڡ`ლ)




HAL's puG Blog

晴明 [HAL] によるブログ。ときどき、愛犬puGがつぶやくかも♡