怪談は究極の人情噺・上巻


幽霊の 正体見たり 枯れ尾花


「怖い、怖い」と思っていると
枯れ尾花、すなわちススキでさえ
幽霊に見えることもある


特に8月のお彼岸時期は

われわれも異界の存在に敏感にならざるをえない



オカルトの本場ヨーロッパ

キリスト教の宗教観が素地としてあるためか

ヨーロッパにおけるゴーストの活躍には目を見張るものがある

死後の世界への関心がさまざまな形で表されているようだ


ドラマ・映画では ゾンビ、ホラー、ドラキュラ、

ポルターガイスト現象あるいは悪魔祓い


文学・演劇方面では、亡霊の出るシェイクスピア『ハムレット』や

エドガー・アラン・ポー『黒猫』のような怪奇小説


ざっと挙げただけでもバリエーションの豊富さに驚かされる



能の死生観

しかし、日本も負けていないと思う


例えば、伝統芸能の「能」

平安時代に原型ができ、室町時代の観阿弥・世阿弥親子が大成させた


能(夢幻能)では、死者が現世への未練をつらつらと語ることで進行する

主人公の前シテ(マエシテ)は舞いながら自分の不幸や因縁を語り、

後半、後シテ(ノチシテ)に変わるとその正体を現す


この世に心残りがあってあの世から蘇ってきた死霊たち

その正体は、般若だったり山姥だったりする


人は死んだらどうなるのか?という庶民の素朴な疑問に

演劇でこたえるというのが能のパターンと言える



怪談話といえば

ちなみに、わたしが一番はじめに聞かされた怪談話は

「耳なし芳一」だったと思う



この恐ろしい物語を親から聞かされたわたしは、

子どもながらに思ったものだった


「子ども相手に、なんちゅー怖い話をするんだ、この人は!?」



「耳なし芳一」と言えば

ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲の著した『怪談』に収録された有名な怪談


誰しも一度は耳にしたことがあると思うので

あらすじは割愛するが

この話を聞いたところで何か教訓を得られるわけでもない

ただ怖いだけ。。。



落語における怪談噺

怖いままでは終われないので

最後に落語の怪談噺を


怪談噺といっても、そこは落語ですから

ちゃんとオチをつけてくれています



>>怪談は究極の人情噺・下巻 へ続く



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